サウジアラビアの現在の国王の次に権力を持っているのがムハンマド皇太子です。
ムハンマド皇太子は2018年現在、32才ととても若く、経済や教育改革に燃える有名な皇太子です。
サウジアラビアの次世代を担う注目されている若きムハンマド皇太子についてご説明します。
目次
スデイリーセブンの血を引くムハンマド皇太子
スデイリーとはサウジアラビアの部族スデイリー家のことです。
サウジアラビア前国王アブドゥルアジーズ国王が最も寵愛した妻ハッサ妃がスデイリー家出身なのです。
寵愛したハッサ妃との間に生まれた7人の男子のことをスデイリーセブンといい、現在サウジアラビア王族の中で一番勢力を持っています。
前国王アブドゥルアジーズが亡くなった後、スデイリー家の影響を高めるため亡き国王アブドゥルアジーズの派閥は排除されつつあります。
ムハンマド皇太子はこのスデイリーセブンの中の1人であるサルマンの子なのです。
正式な名前はムハンマドビンサルマンといい、サルマンの息子ムハンマドという意味の名前です。
力を持っていた前皇太子ナイフ
スデイリーセブンの1人ナイフビンアブドゥルアジーズの子、ムハンマドビンナイフという人物は現皇太子ムハンマドビンサルマンの前に力を持っていました。
同じムハンマドという名前ですが、ナイフの息子であるムハンマドでありサルマンの息子より26才年上になります。
ムハンマドビンナイフはアメリカ留学の経験があり、アメリカ連邦捜査局やロンドン警視庁でテロ訓練なども受けています。
皇太子時代に投降したテロリストと謁見した際、テロリストの隠し持っていた爆弾により負傷しその後皇太子を解任されたのです。
現皇太子ムハンマドは改革派
ムハンマド皇太子は32才という若い皇太子ですが、事実上のサウジアラビアの国政、外交、経済、宗教上すべての上で絶大な権力をにぎっています。
2015年、前国王が逝去後、父サルマン国王の国防相を引き継ぎ以来、さまざまな活躍をしています。
イエメンのフーシ派との戦闘を指揮、2017年カタールとの国交断絶などイランへの圧力強化、国内では汚職一層に力を入れています。
経済では脱石油をかかげ、外資系企業誘致に力を入れるなど様々な方面での改革を推し進めているのです。
また女性の参政権や運転免許解禁などにもムハンマド皇太子が助力したとされており国内外では注目されているのです。
まとめ
サウジアラビア、リヤドのキングサウード大学卒業し学位を取得したムハンマド皇太子は知識豊かで聡明であることでも知られています。
トランプ大統領やマティス国防長官とも会見しアメリカとの関係も強化しています。
サウジアラビアでは若き皇太子が国王になると安定した長期政権になると期待されているのです。