サウジアラビアは中東のアラビア半島の8割以上を占める国であり、国土は日本の5,7倍もある広い面積を持つ国です。
日本とは1955年、正式に国交樹立しましたが遠く離れた国であり原油輸入先として有名ですが文化についてはあまり詳しく知らない人も多いと思います。
あまり共通点がなさそうなサウジアラビアと日本ですが日本の文化にはまるサウジアラビア人についてご紹介します。
サウジアラビアの気候条件による文化
サウジアラビアの気候は中東特有の砂漠気候であり、高所にある一部の場所をのぞいて1年のほとんどが暑い気温になります。
周りを砂漠で囲まれた首都リヤドでは夏は4月くらいから始まり最高気温は50度近くになります。
また砂漠気候ですので湿度が10%以下になることもめずらしくありません。
紅海沿いのジッダはリヤドに比べると若干湿度があるものの夏は長く、平均気温は30度超で1年中暑く雨はほとんど降りません。
このような厳しい気候状況の中で長い間のアラブ人気質ができあがったといえるのです。
暑い日中は家で体を休め、近隣、地縁や血縁が同じ部族同士の絆を大切にし家のなかでもてなしをするのです。
同じ部族同士で結婚することが多いためさらに強い絆で結ばれていきます。
一方、日本では村社会と言われ昔は隣近所で隣組が作られていましたし、現在では町内会や自治会といった近隣住民の絆が深いことでも知られています。
部族間で厚いおもてなしをするサウジアラビア人ですがさらに繊細な日本流のさまざまなおもてなし文化にはまる人が続出なのです。
サウジアラビア人がはまる日本のアニメ
日本のアニメは世界中でも有名であり、日本のマンガが英語やアラビア語に翻訳され世界各国の本屋や図書館などに置かれているほどです。
サウジアラビア人の中で日本が好きになった理由の多くにマンガ文化があります。
郵便の検閲があるサウジアラビアでは日本のマンガを手に入れることは困難ですが、ネットや動画サイトなどから人気になっていったのです。
動画サイトで見られる日本のアニメは日本語でアラビア語の字幕がついているため日本語の勉強教材としても人気が高いのです。
着物などの民族衣装文化
サウジアラビア国民は男性は白いトーブ、女性は黒いアバヤという民族衣装を着用しています。
それらは暑い日差しから肌を守るよう長袖になっており裾の長さは男女とも足首まであり腕や足を見せないデザインです。
日本の民族衣装である着物も同様に腕や足を見せないデザインでありサウジアラビア人の民族衣装と似ています。
このため人前で肌を出すことに躊躇するサウジアラビア人でも気軽に腕を通すことができる着物や浴衣は大変人気なのです。
まとめ
サウジアラビアと日本は国土、地形、人口など全く違いますし、資源があるサウジアラビア、ほとんどない日本と共通点もあまりありません。
しかし同じアジア地域に属するサウジアラビアと日本の文化は意外にも共通点がありお互いを知れば知るほどもっと知りたい文化だといえます。
サウジアラビアの若い世代で人気がある日本の文化を日本人も大切にして次の世代に継承していきたいものです。