サウジアラビアは現在一般の人達が旅行するにはまだ難しい状況です。
サウジアラビア政府は将来的に観光業にも力を入れるため観光ビザ発給を開始しようとしています。
サウジアラビアを観光するなら歴史的建造物がある紅海沿いのジッダにあるナシーフハウスをお勧めする理由をご説明します。
サウジアラビアの世界遺産である歴史的建造物
サウジアラビア国内には現在4つの世界遺産があります。
4つの世界遺産の中で唯一市内にありアクセスしやすいのが今回紹介する歴史的建造物でもあるジッダのナシーフハウスです。
ジッダは首都リヤドに続く2番目に大きい紅海沿いにある港湾都市で、イスラム教の聖地メッカへの玄関口でもあります。
毎年ハジ巡礼時期になると世界各国からジッダへ巡礼客が訪れる混雑します。
ジッダ市内の歴史的建造物のナシーフハウスがあるあたりはスークと呼ばれる市場もあります。
ゴールドスーク、スパイススークなどがあり、朝10時から12時過ぎと夕方お祈りの後が開店時間です。
ナシーフハウスは普段は入ることはできませんが、団体ツアーが訪れる日は入ることができます。
歴史的建造物のナシーフハウスの歴史と詳細
ナシーフハウスは1872年から約10年かけてジッダの知事のために作られた家です。
その後1925年には王族の住居やゲストハウス、私立図書館などその用途を少しずつ変えていきました。
当時は16,000冊の本がありましたがその本は現在リヤドのアブドゥルアジズ大学中央図書館に寄贈されています。
ナシーフハウスには106の部屋があり、木やタイルにはオスマントルコのデザインがほどこされています。
作られた時代がウマイヤ朝とアッバース朝の文化に影響を受けていると言われており大変価値があるため歴史的建造物と言われているのです。
ナシーフハウスの一番の見どころ
ナシーフハウス内の見どころはドアのレイアウトと階段、廊下の広さです。
普通の大きな家はドアはたいてい部屋の中央部に作られていますがナシーフハウスはコーナーに作られています。
また階段は横幅がかなり広く、階段はフラットに近いものです。
なぜこのような作りになったのかというと、5階にあるキッチンへ直接ラクダが荷物を積んだまま入ることができるようにしたためなのです。
またサウジアラビアでは貴重な水をためておく水ためやトイレ、地下水処理施設なども室内にあります。
当時このような施設を持っている家はこの地域ではナシーフハウスだけだったので、ナシーフハウスは木とともにある家とも呼ばれました。
まとめ
歴史的建造物であるナシーフハウス周辺は現在はさまざまなスークが立ち並び、にぎやかな場所です。
ハジ巡礼の季節には世界各国から巡礼者が訪れるため、更ににぎわいます。
観光ビザが発給され自由に入国できるようになるとまず訪れたい世界遺産の一つなのです。