サウジアラビア国民の男女の服装のそれぞれの特徴と驚きの理由とは

サウジアラビアはアラビア半島にある中東最大の国で有数の石油産油国です。

気候は砂漠性気候で一年のほとんどが40度超の気温であり、冬はほとんどありません。

サウジアラビア国民の男女の服装はそのような酷暑でも着ることができるその特徴や理由をご紹介します。

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サウジアラビア男性の服装の特徴

男性の服装はトーブと呼ばれる襟付きシャツで長さが足首まである長い白いシャツのものをいいます。

この服装は伝統的なアラビアの服装で、民族衣装ですが普段もこのトーブを着用しています。

このトーブの上に寒さ対策として薄い羽織物を着用することもあり、サウジアラビアのサルマン国王が来日した際にも着用していました。

トーブは以前はコットンが多く日本製生地が大変人気がありましたが、最近ではナイロン製、レーヨン製など扱いやすいものが増えています。

トーブの下には短パンのような下着を着用するので長い裾ですが、足さばきがよく、透けることはありません。

頭にはサウジアラビアでは赤と白色の生地のシュマーグというものをかぶり、他の地域では白い生地でゴトラというものをかぶります。

このシュマーグは1年中暑く最高気温が50度近くになるサウジアラビアでは頭への直射日光を遮ることができるという特徴があります。

またトーブは背広のように体を締め付けず、ゆったり着用することができる服装なので酷暑であるサウジアラビアでは体への負担が少ないのも着用の理由かもしれません。

男性のトーブは遠めに見ると同じような服装に見えますが、生地、装飾などの特徴により社会的階級がわかるのです。

サウジアラビア女性の服装の特徴

サウジアラビアの女性の服装は体のラインを見せないことが大切で、足首までの長さの黒いアバヤというコートのような服装です。

アバヤの下はどのような服でも着用してよく、若い女性はデニムなど欧米と同じような恰好ですし、年配の女性はアバヤドレスを着用したりします。

体の線だけではなく、イスラム教の女性は髪の毛もヒジャブというアバヤと同じ素材の布で隠しています。

アラブの女性の髪の毛は黒くつやつやとして豊かな魅力ある髪の毛なので隠すべきだというのがその理由です。

アバヤを着用して体のラインを見せない理由も同じく魅力ある女性を見せて男性がその魅力にふらついてしまわないように隠すべきだということが理由です。

しかし最近のアラブ女性はインターネット等から情報を得ることができることからアバヤの特徴を生かしながらおしゃれを楽しんでいます。

特に紅海沿いの都市ジッダはメッカの玄関口であり毎年多くのイスラム教徒が訪れます。

世界中からイスラム教徒が集まるためジッダでは最新のおしゃれなアバヤを見ることができます。

刺繍やビーズなどの飾りがついたものや体の線を少し強調させるリボンなどがあしらわれているのが特徴です。

またヘッドスカーフであるヒジャブの下の髪の毛をクリップでらくだのこぶのように高く止めるgambooというヘアスタイルも流行っています。

このような流行があるのは、黒いアバヤであっても少しでもおしゃれに見せたいというのが理由です。

まとめ

サウジアラビアの男性、女性の民族衣装は両者とも足首までの長い丈ですが、体を締め付けるようなベルトはなく素材も風通しがよいものが多いです。

夏は50度近くになる酷暑での服装は体に負担にならないという特徴があり、また強い日差しを遮るという目的もあるのです。

男性も女性も制約がある民族衣装の中で、男性は襟に香水をしみこませたり、女性は外出先に合わせてたくさんのアバヤを着わけるなどおしゃれを楽しんでいるのです。

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