サウジアラビアで行われるラマダン中の生活ってどんな感じ?

ラマダンといえば断食、食べ物を一切断つのではと思う方も多いのではないでしょうか?

何のために断食し、ラマダンの間はどのような生活をしているのか気になりますよね?

中東で10年近く生活してみてきたサウジアラビアのラマダン中の生活をご紹介します。

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ラマダンとは何か?

ラマダンとは月の呼び方で、ラマダン月に日が昇って沈むまでの間、飲み水を含む飲食を断ち、アラーに感謝することです。

日中、一切の食べ物、飲み物を取らないことで、空腹の苦しい状態を経験することにより貧しい人の気持ちを理解、共感しイスラム教同士で連帯を高める目的があります。

厳しい人はつばを飲み込むことも自分に禁じている人もいてラマダン月は特にイスラム教徒にとって宗教心が高まる月なのです。

乳幼児、高齢の人、病気や妊産婦など事情がある人は断食を免除されますが、妊婦や生理中の女性は後で断食をやり直す必要があります。

職業上料理に関係するコックさん等もラマダン月は味見などもすることできないのです。

異教徒は断食を強制されませんが、外出先、特に周りにイスラム教徒がいる場所で飲食等をすることは避けなければなりません。

サウジアラビアの宗教警察に見つかると注意を受けます。

ラマダン中のサウジアラビア

サウジアラビア国内の普段のレストランやファーストフードショップの開店時間は10時から12時半、16時半から深夜までの二部制が多いです。

サラータイムというお祈り時間によって前後しますが、ファーストフードショップやカフェ等は13時以降開店している店もあります。

しかしラマダン月はレストランなどの飲食店、ショッピングモールは開店時間が変更になります。

午前中はスーパーマーケットしか開いていません。

ラマダン中は日がある間の飲食は禁止ですので、すべての飲食できる店は日中は閉まっています。

スーパー内などで見られる小さなカフェでさえ日中は店を閉め飲食できないようになっているのです。

普通のお店の開店時間は13時から17時、夕方のお祈りの後、深夜2時、3時まで開店、昼夜逆転の生活になるのです。

日中日がある間は飲食ができないため、夕方最後のお祈りの後、最初の食事をゆっくり時間をかけて行います。

夕方の最初の食事をゆっくり時間をかけて行うのは、日中断食しているため胃に負担をかけないようにとのことなのです。

その後夕方8時頃からレストランで楽しんだり、ショッピングを楽しんだりするのです。

ラマダン中は、多くの店がセールをしています。

イスラム教徒は日中苦行をしているため夜レストランで大食いをしたり、深夜2時頃迄ショッピングをするなどストレス発散する人が多いのです。

まとめ

サウジアラビアのラマダン中は店は普段と違う営業時間ですし、レストランやフードコートは日没後に開店と普段の生活と全く違うようになります。

普段より営業効率は下がり、公務員たちの就業時間も極端に短くなり公的書類などは滞りがちになります。

昼間に働いている運転手さんなどは水も飲めない為事故が多発するため、この時期は日中外出は控える人が少なくなります。

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