サウジアラビアではラクダはよく見る動物で市内ではトラックに積まれ移動していたり、郊外に行くと散歩しているラクダに遭遇します。
サウジアラビアのお金持ちは資産としてラクダを飼っている人も多く毎年ラクダ祭りが開かれ品評会に出品する人もいます。
サウジアラビアで開かれるラクダ祭りがどのようなお祭りなのか紹介します。
目次
毎年1月に開かれるラクダ祭り
サウジアラビアのリヤド郊外で開かれるラクダ祭りはリヤドの気候がよい1月中旬に開かれます。
以前のラクダ祭りはリヤドから車で1時間以上かかる砂漠で開催されていましたが2017年よりリヤド郊外でラクダ祭りが開かれる様になりアクセスしやすくなりました。
ラクダ祭りの正式名称は「キングアブドゥルアジーズキャメルビューティコンテスト」といいラクダのミスコンとも言われています。
ラクダの美しさで審査される場所は、20か所以上あります。
毛並みなどはもちろん、こぶの高さや形、顔、膝、お腹位置、首等人間のミスコン以上の厳格な審査基準なのです。
このラクダ祭りには、中東全土から富裕層や遊牧民が自慢のラクダを取引するため集まってきます。
期間中のコンテストやオークションで取引される額は何十億とも言われています。
またラクダ祭りのミスコン優勝の賞金は約6億円という高額な賞金なのです。
ラクダ祭りの目的
サウジアラビアで開かれているラクダ祭りは2000年に始まりました。
サウジアラビアの文化と国の経済の発展のために開かれサウジアラビアの王族もラクダ祭りに協力しています。
ラクダ祭りの目的はサウジアラビアの伝統的なラクダとイスラムの文化を深く知ってもらうため、ラクダのオークションなどにより経済システムの発展などが掲げられています。
また卓越した国際的な機会としてラクダフェスティバルを確立させ、国としてリーダーシップを取ることを達成させるという壮大な目的もあるようです。
ラクダ祭りの詳細
ラクダ祭りは経済的、国際的に認知させるという堅苦しい目的が掲げられていますが、お祭り自体はとても楽しいもので1日楽しむことができます。
ラクダを飼っていなくても誰でも無料で参加可能です。
ラクダの足の速さを競うラクダレースや見た目の美しさを競うコンテストは一般客と王族、招待客などの間をラクダが疾走するので見ものです。
レース会場の外では、アラブの伝統的なドレスや小物、ラクダを飾り付けるショールや鈴など珍しいものを売る小物の店も見ることができます。
遊牧民たちがラクダ祭りのためにラクダにきれいな飾りをつけ着飾らせる様子やレース後遊牧民たちの踊りに参加して楽しむこともできるのです。
アラブ式テントの中でいただくランチはアラブ伝統のカプサなどが用意されアラブの雰囲気を十分味わうことができるのです。
残念ながらアルコールを飲むことはできませんがサウジシャンパンというフルーツ入りのソーダが用意されています。
まとめ
リヤドで毎年開かれているラクダ祭りは誰でも参加することができます。
郊外ですので個人で行くのは難しいですが、リヤド市内には旅行代理店がありツアーを企画しています。
砂漠をゆったり歩いているラクダがきれいなショールをつけて走る様子、それを見る中東の富裕層の人達の様子はなかなか興味深いのです。