サウジアラビアは中東地域にあり公用語はアラビア語です。
アラビア語を公用語としている国民は約3憶9000万人、英語を母国語とする国民と同じくらいの人数です。
サウジアラビアの学校では英語教育は禁止されているのでしょうか?
サウジアラビアの教育システム
サウジアラビアの教育は幼稚園、小学校、中学校、高校、大学になっており日本とほぼ同じです。
幼稚園は3-5才の子供が通いますが男女ともに登録された子供は約10%とかなり低い数字が発表されています。
小学校は6才から6年間の教育ですが、男女は別学となり身内以外の男性との接触は禁止です。
小学校からは男子校には男性の先生のみ、女子校には女性の先生のみとなり母親は男子校への立ち入りは禁止されています。
このため小学校以降は男子生徒の学校の用事はすべて父親の仕事となり仕事と両方をしなければならないのです。
卒業時には卒業試験があり、小学校成績証明書を得なければなりません。
中学校、高校は3年間、高校は一般教育の最後のステージとなります。
中学卒業後、一般教育か専門教育を選ぶことができますし、技術的な高校に行くと工場など専門施設でのトレーニングが受けられます。
大学は普通大学が4年、5-6年が薬学、技術科等があり1957年設立のキングサウド大学があります。
サウジアラビアの女性教育
サウジアラビアの女性の教育は男性の教育制度より少し遅れてはじまりました。
第一次オイルブームの際、多くのサウジアラビア男性が海外に働きに行き外国人の女性と結婚する人が多くいました。
サウジアラビアに帰国後多くの父親がサウジアラビア国内の女性の教育について懸念を感じ1970年代に女性の教育が少しずつ増えていったのです。
サウジアラビアの英語教育
サウジアラビアには公立学校と私立学校、インターナショナル学校があります。
公立学校は中学校から英語授業が始まります。
私立学校とインターナショナル学校は幼稚園の頃から英語教育がありますし、インターナショナル学校の授業はすべて英語です。
サウジアラビア国籍の子供たちは公立か私立学校で学びますが、私立に通う子供たちの英会話能力は高く通常会話はほぼこなせます。
サウジアラビアには出稼ぎ労働者が多く、家庭の中にメイドやコックなど英語を話す人が入りこんでいることも理由の一つです。
普段買い物に行くスーパー、モールなどでも出稼ぎ労働者が多く公用語であるアラビア語が通じないこともあるほどなのです。
周りに英語を話す人が多くいるため英語教育禁止ということはありません。
自然に英語にふれる恵まれた環境でもあるのです。
まとめ
サウジアラビアはイスラム教を法律としており禁止されている事項がたくさんあります。
しかし教育に関してはネットの進化などにより英語だけでなく日本文化の浸透により日本語が話せる人もかなりいます。
女子大学も設立され男女が平等の教育を受けられる機会も増えているのです。