サウジアラビアのサルマン国王とプーチン大統領との関係の変化

2017年6月サウジアラビアがロシアへの公式訪問は初めてとなります。

サウジアラビアのサルマン国王はロシアのプーチン大統領と兵器輸入等について会談しました。

親米国家として知られているサウジアラビアですがロシアのプーチン大統領との関係はどのようになっているのでしょうか?

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サウジアラビアとソ連の外交関係の歴史

サウジアラビアが建国される前のサウジアラビアの前身ヒジャーズナジュド王国の外交国はソ連で1926年から始まっていました。

順調に続いていた関係ですが1938年、モスクワとの貿易外交関係は冷え切った関係となっていました。

両国の貿易関係は冷え切っていたにもかかわらずソビエトのイスラム教徒は毎年1946年から1990年迄メッカ巡礼は許されていました。

イスラム教徒には配慮した形になっていたのです。

2003年アブドゥルアジーズ国王が皇太子時代にロシアを訪問しています。

それは1938年から1990年迄外交関係がなかったため、両国の関係を開く手始めとして訪問されたものだったのです。

その後、2007年プーチン大統領と前国王アブドゥルアジーズ国王はサウジアラビアへの初めての公式訪問をしました。

プーチン大統領の訪問によって治安問題、エネルギー、貿易などお互いの地域の問題に関して関係改善するよい機会だったのです。

サウジアラビアとロシアそれぞれの思惑

サウジアラビア建国以降、ロシアとの関係は戦争、石油などの問題についてほとんど対立状態でした。

ロシア側は経済が停滞していることやアメリカとサウジアラビアの同盟関係に危機感を持っているプーチンはこれまでの関係を見直そうとしています。

シリアの戦争や緊張するイラク情勢において、ロシアはこの期にサウジアラビアとの関係強化を狙っています。

2017年のサルマン国王のロシア訪問時にはロシア大統領府で盛大な歓迎レセプションが開かれロシアの大臣たちが歓迎したことにも表れています。

この時の会談でロシアのミサイルなど最新兵器約30億ドルの提供合意もされたのです。

サウジアラビア側はシリアに肩入れするロシアに対して内政干渉停止を求めやすくなる等の思惑があるのです。

まとめ

ロシアとサウジアラビアは2016年に石油価格の下落を防ぐため協力減産の取り決めについては同じ立場での関係を構築しています。

サウジアラビアとロシアは経済的にも政治的にも急接近をせざるを得ない事情があったからなのです。

サウジアラビアが初の公式訪問したロシアでの会談によって歴史的急接近したのには国と国との複雑な関係があるのです。

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