サウジアラビアの国の宗教はイスラム教で、サウジアラビアの国民は公式にはイスラム教であるとされています。
また政治上は非成典憲法であり、国家の基本的な法律は法的文書の形を取りますがサウジアラビアではイスラム教が法律となっています。
サウジアラビアのイスラム教は他の国に比べ一番厳しいと言われる理由を説明いたします。
目次
イスラム教の戒律である五行とは
イスラム教には必ずしなければならない基本行動である五行が決められています。
信仰告白、断食、礼拝、聖地巡礼、喜捨が五行であり、聖地巡礼は一生のうち一度はしなければならないと決められています。
これだけを見ると断食をのぞいてはそんなに厳しい戒律と感じることはないでしょう。
日本の宗教の戒律でも礼拝はしますし、喜捨はお賽銭やお守りを購入したりすることで同じようなことをしていると思いますよね。
サウジアラビアのイスラム教の戒律は必ず毎日行わなければならないというところが他の国との厳しさの違いなのです。
イスラム教の戒律は必ず行うこと
イスラム教の中の戒律の一つである礼拝は毎日一日五回必ず行うものです。
体調の悪い病人、生理中の女性は礼拝をしなくてもよいのですがその他のイスラム教徒は五回のお祈りの時間はお祈りをしなければなりません。
お祈りを免除された人も後日イスラム教の戒律により礼拝をしなおさなければならないのです。
お祈りの時間には今していることは中断、例え仕事中であってもすべて中断しなければなりません。
このためお祈りの時間にはお店は閉店しますし、レストランなども一時中断されます。
サウジアラビア国内中のモスクからアザーンというお祈りをしましょうという放送が流れすべてのイスラム教徒はお祈りをするのです。
モスクに行けない人はその場所でも問題はなく、絨毯を広げてその上にひれ伏しメッカの方角に向かってお祈りをします。
サウジアラビア在住の外国人
サウジアラビアにはイスラム教以外の外国人も住んでいます。
サウジアラビアでは外国人であってもイスラム教の戒律は適応されるのです。
これがサウジアラビアのイスラム教の戒律が厳しいと言われるゆえんです。
イスラム教徒がお祈りする時間、外国人はお店を出されますし、会計などを待っていてもスタッフはお祈りに行くため待たなければなりません。
サウジアラビアに入国する場合は、イスラム教の戒律で禁止されている豚肉、アルコールは持ち込みすることはできませんし国内では手に入りません。
露出のある雑誌、新聞、DVDなどを持ち込んだ場合は空港で没収され、逮捕、国外退去させられることもあるのです。
外国人の女性も肌を出すことは禁止されアバヤというサウジアラビアの女性の民族衣装を着なければならないのです。
まとめ
サウジアラビアはみんな敬虔なイスラム教徒が多く戒律をしっかり守っています。
断食は一番つらい戒律ですが世俗的な欲を捨て自らを清めるということで小さな子供も参加しています。
サウジアラビアに滞在する際にはイスラム教の戒律を尊重することが必要なのです。