サウジアラビアと言えば2年前にサルマン国王が来日した際の一時期サウジフィーバーが起きるくらい有名になりました。
またサウジアラビアと日本は貿易相手国としてお互いに重要なパートナーであり社会の授業などでも必ず習う国です。
そんなサウジアラビアの文化や歴史についてご紹介します。
サウジアラビアの文化や歴史のもとはイスラム教
サウジアラビアは世界で有数の原油産油国で、アラブ社会のリーダ―的な立場でもあります。
日本にとっては原油を輸入し、技術力を輸出する貿易相手国として強固な関係を築いていますが文化や歴史についてはあまり知らないのではないでしょうか?
サウジアラビアの文化のすべては国教であるイスラム教がもとになっています。
文化といえば、美術、音楽や学問など人間が作り出した表現方法と長年人間が生活してきた生活の行動パターンである慣習の2つがあります。
サウジアラビアの文化アラビア書道
サウジアラビアの文化の表現方法である美術についてはアラビア書道が有名でしょう。
イスラム教徒がお祈りするモスクにはアラビア書道で書かれたコーランの一説が飾られていますし、コーランを元にした刺繍、絨毯なども飾られています。
アラビア書道の書体は日本の書道と同じく何種類かあり、新聞等はルクア体、モスクなどはディワーニ体等数種類あります。
日本の書道と違うところは、筆が竹であること、書く言葉はコーラン、書道家は代々で受け継ぐため男性の書道家のみ、学校では習わないことなどです。
とても美しいアラビア書道は日本でも人気があり、国内でも習うことができます。
アラビア語を知らなくてもお手本を見ながら書けますし、日本の書道のような筆ではなく固い竹で書くのでアートとして楽しむ人も増えています。
サウジアラビアの慣習
サウジアラビアの慣習で日本と大きく違うのはイスラム教に基づいた女性の扱いです。
サルマン国王が来日した際、国王は飛行機から男性の随行員と降りてきましたがその中に国王の奥さんはいなかったことは話題になりませんでした。
サウジアラビアでの慣習として女性は守るべきものでありまた親族以外の男性とは話をしないので表舞台にはほとんど出てこないのです。
サウジアラビアの歴史
サウジアラビアの歴史はサウード家が1744年ナジド地方に登場してから始まったといっていいのではないでしょうか?
当時ディルイーヤ地方の有力者であったムハンマドイブンサウードと宗教指導者であるアブドゥルワッハーブが盟約を結んだことにはじまります。
これから約150年間、エジプトやオスマン帝国との争いを繰り返しながら第一次、第二次サウード王国を建国したのです。
これが現在のサウジアラビア王朝の元になっておりサウジアラビアの歴史ともいえるのです。
その後イギリスに独立を認められナジュドヒジャーズ王国から1931年連合王国となり現在のサウジアラビア王国が誕生したのです。
サウジアラビア王国は現体制の歴史はまだ浅いですが、サウジアラビア王朝の歴史は日本の江戸時代の頃から続いている伝統的な国なのです。
まとめ
サウジアラビアの芸術文化はイスラム教がもとになっているものが多いですが一部日本に関係のある唐草模様などの美術もあります。
歴史においては部族間の争いが多く閉鎖的、保守的である部分は島国である日本と似ているところがあります。
気候や風土が違うサウジアラビアと日本ですが、意外に共通点があり興味深いのです。