日本では現在テレビ通販やネット等で全国どこからでも世界の様々なものを買うことができます。
以前であれば手に取ることができない海外の食品、文具、玩具など輸入禁止の武器などをのぞいてお金を出せば何度も手に入るといっても過言ではありません。
石油資源が豊かでお金持ちの国というイメージのサウジアラビア国内では本当に豚肉が入手不可なのでしょうか?持ち込みしたらどうなるのでしょう?
目次
サウジアラビアは厳格なイスラム教の国
サウジアラビアの国の宗教はイスラム教であり、イスラム教の中でも解釈の厳しいスンニ派が多数を占めている国です。
若い人の中には留学などをすることにより国際感覚を身につけたリベラルな考え方をする人も増えていますがまだ少数派です。
またサウド家のアラビアという国名からもわかるように部族社会でもあるため部族の長が力を持っている地域も多く厳しい考え方の人も多くいます。
部族長は長老の人が多く厳しい考え方をするイスラム教徒も少なくないのです。
イスラム教で禁止されている食べ物
イスラム教の戒律で禁止されている食べ物で有名なものは豚肉、アルコールなどです。
豚肉の他にも牙があり他の動物の肉を食べる動物やタカ、ワシ、ヘビなども禁止ですしイスラム教で決められたさばき方をしていない肉は禁止なのです。
厳しい家庭ですと、イスラム教国以外で購入した食べ物は何が入っているかわからないので食べない人もいます。
お土産などをあげてもパッケージが読めないと何が入っているか確認できないので食べることはできないという人もいるのです。
豚肉やアルコールは手に入らない?
コーランには「死肉、血、豚肉、アッラ―以外の名で供えられたもの」は食べることが禁止されています。
イスラム教で豚肉を禁止している理由はいくつかあると言われています。
まず一番の理由は豚肉は他の肉に比べ感染症にかかるリスクが高く国内での伝染病を予防するため禁止とされているのです。
また、豚はいろいろな食べ物を食べる大食漢で不潔なイメージがあることも理由の一つです。
豚肉は味がおいしく贅沢品となり貧しい人達へ配慮から禁止されたという説もあり、豚肉禁止にはいくつかの説があるのです。
コーランで肉の中で豚肉だけ名前を挙げられ明確に禁止されているのでサウジアラビア国内では豚肉は全く手に入りません。
サウジアラビアのスーパーの精肉コーナーにあるのは牛、羊、鶏、らくだ、うさぎの肉、それらの臓物だけなのです。
また、サウジアラビアに入国する場合は税関で荷物を厳しく調べられます。
もしスーツケースの中に怪しい肉があると没収されますし、国外退去処分になる場合もあるので注意が必要です。
まとめ
サウジアラビアは中東諸国の中でもイスラム戒律が一番厳しい国と言われています。
お祈り時間には店は閉まりますし、外国人であっても女性はアバヤを着用義務があり、禁忌食べ物は手に入りません。
サウジアラビアの王族は世代交代が進んでいますが、他の中東諸国のように豚肉やアルコールを国内で購入できる日はまだ先のようです。