サウジアラビアに世界一の客室数をもつホテルが完成?建設総額約3500億円

2015年、サウジアラビアに世界一大きいホテル「アブラジクダイ」が建設予定だと世界中の新聞で発表されました。

建設場所はイスラム教徒が一生に一度は訪れたい聖地メッカです。

ムハンマドの生誕地でありムハンマドの子孫の墓や妻の家など多くの遺産がある聖地メッカに建設中の世界一のホテルについて説明します。

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貧富の格差ができつつあるメッカ

イスラム教の五行は信仰告白、礼拝、断食、巡礼、喜捨、で義務とされています。

1年に1度ラマダンという断食月の約1か月後に訪れる巡礼月には多くのイスラム教徒が聖地メッカを目指します。

巡礼を行う目的は、アッラーの前では裕福、そうでない人すべて平等でありお互い思いやり持つというメッセージがあります。

そのため巡礼でメッカを訪れるには巡礼にふさわしい恰好があり、飛行機内などでもメッカに近づくとどのような人も巡礼服に着替えるのです。

女性はハッジ用の特別着はありませんが男性は白い布で縫い目がない物を体に巻き付けると決められておりほとんどの人は白い大きなバスタオルのようなものを巻いています。

その聖なるメッカは今、豪華なホテルやショッピングモールなどの複合施設が次々に建設されているのです。

アッラーの前では貧富の差はなく平等であるはずですが、メッカには裕福な人しか利用することができない高級なホテルが建設されています。

そのため巡礼前後、裕福な人はメッカに近い高級ホテルで過ごし、そうでない人はメッカ内の屋根がある外で寝起きする人もいるのです。

サウジアラビアのメッカに建設されている高級ホテル

メッカのカーバ神殿に近い場所は以前はいろいろな歴史的な遺跡建物が多くありました。

現在はその場所を囲むようにヒルトン、シェラトン、マリオット、メリディアンホテルなど外資系のホテルがあります。

その近くに建設中なのが世界一の客室数を持つアブラジクダイというホテルなのです。

世界一大きいホテルということで2015年建設開始前には様々な新聞に取り上げられ注目されました。

2017年開業をめざしていましたが、途中建設資金が途切れ2019年から2020年に開業予定となっています。

世界一の客室だけではなく、サウジアラビアの王族のためのフロア、4つのヘリポート、ショッピングモールやレストラン等も併設されています。

まとめ

サウジアラビアのメッカにある高級ホテルは毎年巡礼月には裕福な巡礼者であっという間に予約が埋まります。

その一方で貧しい巡礼者達の中には一生一度の巡礼の為家財などを売り払いメッカに巡礼するというイスラム教徒もいるのです。

2040年の完成を目指しているメッカの都市計画で世界一のホテルのかわりにサウジアラビアの歴史的建造物は次々に姿を消しているのです。

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