サウジアラビアは現在個人の観光で入国することはほとんどできません。
団体ツアーとしてたまに旅行会社が観光旅行を組んで入国する機会はありますが、個人行動は難しい環境です。
サウジアラビア旅行をする際、服装や押さえるべき注意点などをご紹介します。
サウジアラビア旅行の際の服装の注意点
サウジアラビアはコーランを憲法にしている唯一の国で、その解釈はかなり厳しいものです。
例え男性であっても服装には注意しなければなりません。
サウジアラビア人はほとんどの人がトーブという足首まである白く長いブラウスのような民族衣装を着ています。
これは正式な衣装で国王が来日した際にもトーブを着ており、寒い時期には上に長い羽織るコート等を着用します。
サウジアラビア国民は暑い時期もこの丈の長いトーブを着用しているため、例え男性外国人でも短パンなど足を出すことはご法度です。
街中などで宗教警察に見つかると注意されますし、厳しいサウジ人であれば、見かねて声をかけてくる人もいます。
女性の服装に対しては更に厳しく現地の女性が着用する黒いアバヤという足首までの丈の長い薄いマントを着なければなりません。
エジプトやその他の中東諸国では黒ではなく色がついている丈の長い服装の人もいますがサウジアラビアはアバヤのみです。
ラマダンやハジなど宗教心が高まる時期は街中で宗教警察がパトロールしておりアバヤ着用はもちろんのこと髪の毛はヒジャブというもので隠さなければなりません。
この時期はアバヤが売られている店などへのパトロールも厳しくなり刺繍が施されているアバヤが一斉になくなり真っ黒アバヤだけになることもあるのです。
宗教警察は男性3人1組で回っておりモール内などでは狭い空間ということもあり紳士的に話しかけられます。
街中などではあまり男性が女性に近づくことはよくないとされていため大声で遠くから怒鳴られることもあるので注意が必要です。
宗教警察に注意される内容は足首を見せないようにすること、髪の毛を隠すことです。
リヤドは首都であり他の都市より服装に関して厳しい側面があります。
リヤド南部は特に政府関連施設が集まっていますし宗教的に厳しいとされているので民間人が服装について声をかけてくることもあります。
サウジアラビアを旅行する際の一般的な注意点
宗教警察は服装を注意するだけではなく、男女のカップルが本当に結婚しているのかどうかなども調べています。
このためサウジアラビア人は必ず結婚証明書を持っています。
夫婦であってもまわりを刺激ないように行動には注意する必要があります。
写真を撮る際にもたくさんの注意点があります。
軍事施設はもちろん、政府の施設、駅、空港などでカメラは出さないほうがいいでしょう。
また歩いている他人の女性を写真に撮ることも禁止です。
自然に女性が写ってしまったとしても、サウジアラビア人の女性の家族に訴えられたら国外追放になることもあるのです。
このようなことを避けるためにも写真を撮る際には周りに十分注意してから撮影する必要があるのです。
まとめ
サウジアラビアは世界でも旅行で入国した人は少ない国でしょう。
そのため情報は少ないですが、コーランの教えが厳しい国ですので旅行するためには服装や現地の人を尊重する注意点が多くあります。
観光ビザ発給が開始になり魅力あふれるサウジアラビアをぜひ楽しんでいただきたいです。