サウジアラビアと石油、貿易パートナーとしての米国との強固な関係

サウジアラビアと米国は1933年の石油探査の開始以来、経済と安全保障の面で強いきずなを維持しています。

サウジアラビアは米国の最も大きい軍事関係の顧客でありまた軍事的な面でアドバイスするという役割をも持っているのです。

サウジアラビアと米国は同盟関係ですが貿易パートナーとしての今後の関係はどうなるのか説明します。

スポンサーリンク
saudiarabia-historyレクタングル大

サウジアラビアと米国のこれまでの関係

サウジアラビアはアラブ社会のリーダーとして、米国との強固な関係について常にバランスを保っています。

サウジアラビアと米国の関係はもともとサウジアラビアが財政難に陥っていた時ルーズベルト大統領の援助によって立ち直りました。

その後サウジアラビアは米国に石油を売り、米国はサウジアラビアの安全を保障することでお互いの関係を保っていました。

オバマ政権の際、米国のシェールオイル開発に伴いサウジアラビアと米国の関係は一時揺らぎました。

その後トランプ大統領も宣誓される前はサウジアラビアに拒否の姿勢を取っていました。

なぜならトランプ大統領はサウジアラビアには好意的ではなく米国はサウジアラビアのテロリストのサポートではないという姿勢を取っていたからです。

その後、サルマン皇太子が防衛大臣時代にワシントンを訪問し経済協力などについて話し合いを持った後この立場は変わったのです。

2017年以降のサウジアラビアと米国の関係

これまで米国大統領は初の訪問先にはカナダ、メキシコなどを選択していましたがトランプ大統領は中東を最初の訪問先に選びました。

2017年5月のトランプ大統領のサウジアラビア訪問は両国の強固なパートナーをお互い再確認することでもあったからです。

サウジアラビアも米国との絆を確認するかのようにこの米国大統領訪問に約80憶円の経費を拠出して歓待したと伝えられているのです。

またトランプ大統領就任後、イスラム教のシーア派であるイランとの対立を強めているのもサウジアラビアと米国の同盟関係を強く示しています。

この同盟関係をアラブ版NATOとして中東で勢力を拡大しつつあるイランに対抗する狙いがあるのです。

サウジアラビアの湾岸諸国をはじめエジプト、ヨルダンを加えた軍事同盟を結ぶべく2018年10月にもワシントンで首脳会議が開かれる予定です。

まとめ

シーア派国家であるイランの台頭にはサウジアラビアも頭を悩ませています。

トランプ大統領がサウジアラビアを訪問する前から湾岸諸国と米国との軍事同盟の関係強化につながるようサウジアラビア側から提案しています。

米国もまたサウジアラビアとの同盟関係を強くすることはイランへの制裁再発動前のイランへのけん制するための動きであるともいえるのです。

Follow me!

スポンサーリンク
saudiarabia-historyレクタングル大

saudiarabia-historyレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする